冨田鋼一郎
H32.8 x W42.5 (cm)
冨永楼納涼
酒客 応挙 金篁 我則
蕪村 里暁
美人 小雛 小里
傍観 帯川 広作
(ひょうたん絵の中に)応挙 印
閻王に勘当うけて夕すゞみ
夜半翁戯題 花押
軸巻止めには、「応挙画蕪村賛」とあり。
「蕪村全集」によれば、この句は宴会に同席した面々の名前から安永三年(1774年)ごろの作。
「蕪村全集」には同じ画題の「閻王に」が2点掲載されている。いずれも昔の入札目録を転載したもので、現物は未見。本品は、同じ時期に、同じ画題で作成された別物である。
宴席に同席した友人の求めに応じて、いくつか作成し、与えたのではなかろうか。
ABOUT ME

日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。
各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。
著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)