葉桜(桜若葉)、柿若葉、モミジ若葉
冨田鋼一郎
有秋小春
記事小見出しにも、
「環境問題に悩み気持ちが沈む」、
「趣味もゴミ出るで、罪悪感で夜も眠れず」、
「重度だと不眠・うつ WHOも対策必要」とある。
気候に関する不安は、世界中の若者らに蔓延している。容易ならざる事態だ。
ALPS処理水の海洋放出開始が心を痛める。
我が国のリーダーだった人が国際社会に向かって’under control’とうそぶいたことも罪悪感としてのしかかる。
生まれてくる子どもは環境負荷が特に大きいので、自分の産む子どもを減らしたいという若者が増えている。3人より2人に、2人より1人に、あるいは子どもを持たない選択もある。これも少子化拍車に影響を及ぼす。
地球環境の危機意識は、高齢者よりも若者たちにはるかに重圧となってのしかかっている。
すっかり定着したようにみえるSDG’sの掛け声も、この「エコ不安」に拍車をかけていると思う。
‘sustainable’という言葉が問題だ。「維持できる」「耐えうる」「持ちこたえられる」を意味する。
「ここまでは大丈夫ですよ」とは、「これを越えてはいけません」と同義。このような消極的な言葉は、人の行動を著しく抑制し、落ち込み、悲しみ、あきらめ、無力感、罪悪感をもたらす要因となる。
もっと環境問題に前向きに取り組める言葉はないものだろうか。
気兼ねなくのびのびとしたいことができるのが、若者の特権であるはずだ。
「地球は有限」を意識して生きざるをえない。今は世界観が大きく変わっていく最中だ。どこに向かって行くのだろう?