東ドイツ記念通貨5マルク白銅 未使用マルチン・ルター生家図
冨田鋼一郎
有秋小春
幕末長崎で活躍した南画家。木下逸雲・三浦梧門と共に長崎南画三筆。本姓日高氏。諱は祖門、道号を鉄翁とした。文政10年、51歳の田能村竹田が春徳寺の鉄翁を訪問。ふたりはこの邂逅を「前世からの知己」と大いに喜んだ。天保年間には親友木下逸雲とともに清人陳逸舟の門下となり、山水図や蘭竹図の画法を伝授された。56歳のときには京都・大坂・江戸に遊歴。特に京都では貫名海屋・日根対山・中西耕石・安田老山・金子由紀操・鼎金城・前田半田らと交わった。嘉永3年(1850年)、退隠すると東淵山雲龍寺に移り、書画禅三昧の日々を過ごす。この時代を特に太素軒時代といい墨蘭竹図・山水図などに名品が多い。蘭竹画、とりわけ四君子のひとつ蘭画の第一人者として知られた。