冨田鋼一郎
辛卯仲冬甫僊観梅図於宮絵庵
江都崋山外史登
白小方印「崋山」
白長方印「鴎保」
遊印朱文方印「脳髄頭目」
天保2年(1831)11月作。
白梅の香が漂う根元で、高士(甫僊か?)が詩を詠ずる様子を描いた。
鶴が飛び去る姿を見つめている。付き人が川辺で硯を洗い、茶の準備をしている。
桐生・足利・太田を訪ねた旅中で描いたもの。この際の紀行文が「毛武游記」である。
「江都崋山」とは、江戸から来た者であることを明示したもの。
ABOUT ME
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。
各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。
著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)