第73回『幸福論』(The Conquest of Happiness)バートランド・ラッセル(1872-1970)
冨田鋼一郎
有秋小春


行きゆきてこころ後(おく)るる枯野かな
太祇
遠い旅に出たが、来た道を振り返る。なぜか後ろ髪を引かれる思いがあるのだろう。
→行々てここに行々夏野かな 蕪村
→歩(あり)き歩きものおもふ春のゆくへかな 蕪村
「ゆきゆきて」の表現について蕪村は、太祇の句からヒントを得たのだろう。冬の句から夏の句に転じた。
句会において「ゆきゆきて」の醸す詩想を確かめ合っていった。句会は相互研鑽の場。
可愛いエリカと桃の花
さくらより桃にしたしき小家哉 蕪村