日々思うこと

学びの目的

冨田鋼一郎
金子嘉宏氏4回連載記事最終回4回目(朝日新聞2025.10.22)

学問は尻からぬけるほたるかな 蕪村

自分の持っている知識・技能、見方・考え方をフル動員し、自分が描く「ありたい姿」を実現(「創造」)していく過程で、試行錯誤を繰り返し、さらに新たな知識・技能を探求する。その創造と探求の往還の中に生み出されていくのが「好奇心駆動型学び」である。

「好奇心駆動型学び」はこれまでの学校教育と違い、「〇〇力をつけるために△△を学ぶ」という流れではなく、「△△をやっているうちに〇〇力がついた」という流れになります。これはまさに遊びの原理です。
少し難しく言うと、「手段化された行為を離れ、自己目的的な行為をしているうちに何かの価値が生まれる」という流れです。このように「好奇心駆動型の学び」における学びは、気がつかないうちに生み出されていきます。

この場合、教師は「指導」するのではなく、必要なのは「伴奏者」として「相談」に乗ること。

「手段化された学び」から「自己中心的学び」へ

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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