日々思うこと

鷲田清一「折々のことば」ヘンリー・ソロー(1817-1862)の言葉

冨田鋼一郎

「最も速い旅人は、足で歩く人である」

こんな言葉に出会うと、働く(労働)とはなんだろう、人は何の為に働くのかと考え込んでしまう。

どうせ働くなら、働きがいを感じることがしたい。こんな思いで働いてきた。

しかし、第一線を離れてみると、思いがけなく全く違う世界が見えてきた。

働くことは目的ではなく、手段なのではないだろうか。何の目的のために?

‘究極の目的’のためだ。

鷲田さんは、’究極の目的’は「未知のものと遭遇する」ことと言う。私は未知のものとは、「まだ知らない最高の自分との遭遇」だと思う。

それでも人は働くことに時間を割かなくてはならない。「働くことは悲しいけれど」、人はずいぶんと遠回りをさせられている。

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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