日々思うこと

白雲木(ハクウンボク)

冨田鋼一郎

果実が1センチを超えるほど大きくなってきた。秋の紅葉が楽しみだ。

☆☆☆

・葉は円形で縁にはギザギザがあり、先端が尖る。表面に光沢はなく、裏面は毛があるため白っぽい。葉の直径は20センチ近くになり、成人男子の掌よりも大きいものもある。

・葉の雰囲気が仏教における聖樹の一つ「沙羅双樹」に多少似ているため、ナツツバキと同様、沙羅双樹として日本の寺院に植栽されることがある。

・葉柄の付け根が冬芽をすっぽりと覆う。秋の黄葉が格別に美しい。

・ハクウンボクの果実は卵形。9~11月に熟すと自然に裂け、中から褐色の種子1粒が顔を出す。種子には油脂が多く、蝋燭を作れるほどだが、ヤマガラはこれを好んで食べる。

スポンサーリンク

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
記事URLをコピーしました