日々思うこと

今日(12月9日)は漱石忌

冨田鋼一郎

今朝、雑司ヶ谷墓地にお参りした。誰かが新しい花を供えてくれていた。

漱石講演録『道楽と職業』を開いて、その言葉にしばらく耳を傾けてみる。根本から理詰めに考える漱石さんの本領発揮だ。

「己(おのれ)のためにする仕事の分量は人のためにする仕事の分量と同じであるという方程式」が成り立つ。

「昔の学者は凡ての知識を自分一人で背負って立ったように見えますが、今の学者は自分の研究以外は何も知らない」

「職業というものは要するに人のためにするものだ(他人本意)」

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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