日々思うこと

心に同居する二人の自分

冨田鋼一郎
[50センチになったモミジアオイ]

むかし、職場の先輩が「酒を飲むわけ」について話してくれたことを思い出す

心の中にもう一人の自分がいる
いつも自分を監視しているから鬱陶しい
だから、たまには「もう一人の自分」を忘れるために酒を飲むのだという

私は酒をすすんで飲みたいと思ったことがない
酒に弱い方だから、「もう一人の自分を忘れる」ほど飲んだことがない

人は、普通、そばに「もう一人の自分」という監視役がいるので、自制心を働かせ、思ったとしても行動を起こすまでにはいたらない
そもそも「集団」で生きていくのだから、自分の思い通りになるわけがない

昨今の自暴自棄な事件を耳にするにつけ、タガが外れて犯罪を犯してしまう人が少なからずいることに衝撃をうける

悪事だとがわかっていながら、「もう一人の自分」を抹殺して、実行してしまう 

後悔は、後になって募ってくるはずだ

「都民ファースト」「アメリカファースト」の、’ファースト’という言葉も今ではすっかり色褪せてしまった

人の心ほど不可思議なものはない

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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