日々思うこと

情報過多の時代に生きる

冨田鋼一郎

どのように必要な情報を手にいれるか。それはいつの時代にも課題だった。

今のような一億総発信者の時代には、情報が溢れてしかも玉石混交。真偽の見極めという難題も加わる。

昔は、「検閲」によって権力者は不都合な情報の流れを遮断した不透明な社会だった。

この時代に力があるということは、必要なデータにアクセスできることを意味していた。

今は、どうだろう。どうでもいい情報が多方面から多量に入ってきて、さらにSNSで拡散もされる。何に注意を払うべきかわからないから、枝葉のことに時間を取られてしまう。

今の時代に力があるというのことは、「何を無視するか」を知っていることである。

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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