日々思うこと

2022年の出来事を振り返って

冨田鋼一郎

今日は大晦日。
この一年は短かったようで、とても長かったようにも思える。ウクライナの悲劇が10か月も継続して、コロナ禍とともに越年するという重苦しい年として刻まれる。

印象的だったのは、世界中がエリザベス女王のプラチナジュビリーと崩御・葬儀を目撃したこと。

女王の生涯(言葉と行動、お人柄)を思い起こすとともに、葬儀の荘厳さは目にしっかりと焼きついた。

1901年1月夏目漱石は、ロンドンでビクトリア女王の葬列に遭遇した。20世紀は不吉な出来事で始まったと感じたように、21世紀もエリザベス女王崩御によって幕開けかもしれない。

人類はこの100年にさまざまな金字塔を築いてきた。が、その成功の故に世界は難題が重くのしかかる。

21世紀はどんな時代として記憶されるのだろうか。

 人生不満百 (人生百に満たざるに)
 常懐千載憂 (常に千載の憂いを懐く)
           (「寒山詩」)

世界が平和に向かいますように!!
良い年をお迎えください。

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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