出版物

新出資料紹介 第六回 「蕪村 薺(なづな)のしろう咲たる」

冨田鋼一郎

概要

芭蕉との対比で「蕪村は鶯になった」ことを論じる。筆者がブソニスト(熱狂的な蕪村ファン)になった経緯を述べる。
未公開の蕪村絵画18作品(以下、本コレクション)との思いがけない出会いについて触れ、そこから得られる主な事柄を述べる。

  • 本コレクションは、蕪村の全活動期間(寛保元年から天明三年まで)にわたり、「学習期前期」「学習期後期」「模索期」「完成期」「大成期」の五つの時代別に区分したこと
  • これまで作品数がきわめて少ないと言われている「学習期前期」の7作品が含まれていること
  • 「大成期」のいわゆる「謝寅がき」が6作品含まれていること
  • 両端である蕪村最古の作品と生前最後の作品である「寛保元年倣惲南田花卉図」と「白箸翁者図」が含まれていること
  • 「寛保習画帳」(27葉の仮綴)では、多種多様な修業の跡が見てとれること
  • 「奥羽大行脚図」(8葉の仮綴)では、寛保三年の奥羽行脚時の8つの訪問地が明らかとなること
  • 初期の画号について、多くの試行錯誤が見てとれること
  • 俳号「蕪村」の由来について、「寛保元年倣惲南田花卉図」絵巻にある賛を根拠にして、通説をくつがえす新説を提示したこと
  • 生前最後(没する二ヶ月前)の「白箸翁者図」からは、蕪村の死生観の一端をうかがったこと
  • 個別作品の写真とともに解説・鑑賞とともに17個の印影を掲載した

本書が、蕪村研究のさらなる発展に役立つことを願う。

こちらからお買い求めいただけます。

蕪村 薺(なづな)のしろう咲たる

冨田 鋼一郎 著

本体価格   1,000円  (税込み)

目次

第1章 プロローグ
第2章 第一部 鶯になった蕪村
第3章 第二部 絵画新資料紹介
第4章 番外編
第5章 エピローグ

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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