王安石「月移花影上欄干」と蕪村「月光西にわたれば花影東に歩むかな」
冨田鋼一郎
有秋小春

紀楳亭は、松村呉春(月渓)と並ぶ蕪村の直弟子
この絵には、高井几董の句文の賛が付いている
中秋の名月でなくとも、6月の望月(満月)を賞翫する
板敷にぺたりの座る中年男二人
だんごっ鼻とおちょぼ口の男たちの屈託のない顔つき!
師匠蕪村の俳画の世界を受け継いでいる
「さあ、こちらに来たまえ、月がもっと良く見えるよ」
ほのぼのとしたお付き合い 譲り合いの気持ちが当たり前だった社会を、こんな絵に感じる
紀 楳亭(きのばいてい)(1734-1810)
江戸中期の町絵師。蕪村の高弟で師の画風を忠実に継承し、晩年大津に住んだため、近江蕪村と呼ばれた。
高井几董(たかいきとう)(1741-1789)
蕪村の俳諧の直弟子。江戸中期の俳諧師。別号に晋明・春夜楼・夜半亭3世。