日々思うこと

「永劫」「不可思議」

冨田鋼一郎
[ストロベリーの実]

原発事故の処理問題を考えるとき、いつも漱石の「人間の定義」を思い出す

「人間の定義をいうとほかにはなんにもない。ただいらざることを捏造してみずから苦しんでいる者だ」(『吾輩は猫である』)

福島原発のメルトダウンした燃料デブリの取り出しについての「天声人語2025.8.1」

これまでデブリ880トンのうち取り出せたのはわずか0.9グラム

「劫」 仏教の時間や数をあらわす単位

縦横高さそれぞれ7キロの巨大なお城いっぱいにしたケシ粒を、100年に一度、一粒だけ持ち去る 
全ての粒を取り出す気の遠くなるよりもさらに長い時間のことを「劫」という

事故発生からの時間で単純計算すると、あと136億年かかるという

奇しくも、宇宙開闢以来の時間が138億年というから、それと同じ時間に匹敵する

「不可思議」と「永劫」は、どちらも仏教用語に由来し、人間の理解を超えた概念を表すが、意味合いが異なる。

「不可思議」は、人間の思考や言葉では理解できない事柄を指し、
一方、「永劫」は、非常に長い時間を表し、永遠に近い状態を意味する。

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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