「ニゲラ」「立葵」
冨田鋼一郎
有秋小春

原発事故の処理問題を考えるとき、いつも漱石の「人間の定義」を思い出す
「人間の定義をいうとほかにはなんにもない。ただいらざることを捏造してみずから苦しんでいる者だ」(『吾輩は猫である』)
福島原発のメルトダウンした燃料デブリの取り出しについての「天声人語2025.8.1」
これまでデブリ880トンのうち取り出せたのはわずか0.9グラム
「劫」 仏教の時間や数をあらわす単位
縦横高さそれぞれ7キロの巨大なお城いっぱいにしたケシ粒を、100年に一度、一粒だけ持ち去る
全ての粒を取り出す気の遠くなるよりもさらに長い時間のことを「劫」という
事故発生からの時間で単純計算すると、あと136億年かかるという
奇しくも、宇宙開闢以来の時間が138億年というから、それと同じ時間に匹敵する
「不可思議」と「永劫」は、どちらも仏教用語に由来し、人間の理解を超えた概念を表すが、意味合いが異なる。
「不可思議」は、人間の思考や言葉では理解できない事柄を指し、
一方、「永劫」は、非常に長い時間を表し、永遠に近い状態を意味する。