日々思うこと

「自分のことを知る」にはどうすればいいの?

冨田鋼一郎

人は、自分の顔を自分の目で見ることができない。いつの時代も、東西を問わず、何とかして自分の目に代わって自分を知る方法を探ってきた。

「地球は、人間のあらゆる営為が書かれた一冊の書物だ。私は1ページでも多くを読みたい」(森本哲郎さんの言葉)

「地球という一冊の書物を読む」と、自分のことを知る手がかりとなる。書物を読むとは、次のような行為だろう。

⭕️宇宙、地球外生命の存在を知る
⭕️地球の歴史とメカニズムを知る
⭕️世界各地の地理・歴史・文化・風習を知る
⭕️国の比較して、理解を深める
⭕️先人の言動、ものの見方を知る
⭕️世界の文学・芸術を味わう
⭕️諸学問に興味を持つ
⭕️動物を知る
⭕️植物を知る
⭕️人の身体と心の仕組みを知る
⭕️友人に聞いてみる
などなど

知らないことを知って、自分の中にあるものと化学反応するのを待つ。どれも結局は「己をよく知り、より良い自分になる」ためだ。残された時間はそのためにあると言っていい。

[今日のルピナスの蕾]
春先に種を蒔いたものが、時期遅れで蕾がようやくほころび出した。

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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