東ドイツ記念通貨5マルク白銅 ベートーベン生誕200年記念
冨田鋼一郎
有秋小春

おほみそら ちよろすのふる 日の光
てらさせたまへ ありとある 邦を
漢字交じりに読みくだすと、
大み空 千万(ちよろず)延ぶる 日の光
照らさせ給へ ありとある 邦を
御代を寿ぐ歌。国歌「君が代」を思い浮かべる。
漱石と同じ年の生まれだが、露伴はどこか近づきがたい。短編『太郎坊・次郎坊』は印象深い文章だった。和漢、古今の深い学識はどう養ったのだろうか。
露伴の恰好の紹介本は、小林勇著『蝸牛庵訪問記―露伴先生の晩年』。豊富なエピソードで露伴の素顔が紹介されている。露伴の懐に飛び込むことができた小林勇。世代の違う二人の人間的な付き合いの深さには圧倒される。
小説家。本名、成行(しげゆき)。別号、蝸牛庵。