日々思うこと

蕪村の最初期印影を発見!

冨田鋼一郎
「懶郎子」(白文大方印) (らいろうし)
サイズ 25×23
「朝滄」(白文大方印)(ちょうそう)
サイズ 25×25

「寛保習画帳」と蕪村自筆の題箋が付された画帳を見つけた。

26枚の画が仮綴じしてある。

弘経寺、妙国寺、牛久河童岩など結城滞在中ゆかりの地名、六歌仙図、植物・風景など中国画人の筆法を倣ったものなど雑多もの。

画の師匠を持たず、独学で修業を始める。

日本、中国さまざまな画風の習得し始めた。

画号が「四明」に落ち着くまで、「子漢」「朝霜」「朝漢」「朝滄」など様々な号を模索した痕跡がここにある。

[蕪村の最初期印影]

講談社『蕪村全集』絵画・遺墨編末の「印譜」に掲載されているうち、画業習得を始めた結城時代の印は1番から8番まで。

ここに添付したのは、1番と4番の大きい印。

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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