日々思うこと

「インプットとアウトプット」 と「心のバランス」

冨田鋼一郎

落語家三遊亭兼好さんのインタビュー記事「こころの話」を面白く読んだ。(2月7日付朝日夕刊)

世の中辛いことが多いけれども、どうやったら前向きになれるだろうと考える。そのきっかけに「笑い」がなれば、という話である。

注目したのはそこではない。こんなことを言っている。

「今の人は圧倒的にインプットが多いんですよ。しかも崩れのようにだーっと情報が入ってくるので、自分なりに変換しアウトプットする暇がないままどうしていいかわからなくなる。私はインプットはなるべく少なくして、アウトプットは長く時間をかけるかけてやるようにしています。」

ちょうど「インプットとアウトプット」と「心のバランス」いうことを考えていたので、共感することが多かった。

大事なのは心の中にあるものを吐き出すということ。アウトプットで心のバランスを保つということは、別に笑いに限ったことでは無い。

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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