掛軸

尾崎紅葉筆句推敲断簡および石倉翠葉筆「紅葉先生の句稿に就て」添え書き幅

冨田鋼一郎
H131.0 x W22.0 (cm)
紅葉断簡 H24.0 x W17.5 (cm)
翆葉断簡 H24.0 x W17.0 (cm)

「菊」画:南岳山人 印 印

紅葉が、一句をものするのに、推敲に推敲を重ねた痕跡がこのような形で門人によって遺された。一字もおろそかにしない態度は、文字・文学に生涯をささげた人物だけに感銘を受ける。

紅葉門下の花笠庵石倉翆葉のメモ「紅葉先生の句稿に就て」が添えられている。「沈思黙考推敲に推敲を重ね給ふ・・」。

石倉翠葉(いしくらすいよう1874-1938)

本名を重継といい、別号、花笠庵。茨城県岩瀬町出身。一具庵涼松や尾崎紅葉に俳諧を学んだ。

大田南岳(おおたなんがく1873-1917)

明治-大正時代の俳人、画家。 大田南畝の子孫。

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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