日々思うこと

春の雨or春雨

冨田鋼一郎

先日の雪は綺麗に消えて、今日はしとしとと小糠雨。一雨ごとに木の芽、花の芽がふくらんできます。

濡れそぼった沈丁花を見つけました。顔を寄せて、わずかな花の香りを吸い込み、今年の最初の春を味わってみました。

春雨や小磯の小貝ぬるるほど 蕪村
春雨や暮(くれ)なんとしてけふも有 蕪村
春雨やもの書かぬ身のあはれなる 蕪村
春雨やものがたりゆく蓑と傘 蕪村
雛見世の灯を引くころや春の雨 蕪村

[春雨と春の雨の違い 検索から]
3月下旬から4月にかけて降る雨を、「春雨」といいます。 生命の萌芽に満ちた季節を雨滴で彩るように降り続けながら、新しい年度を迎えます。 厳密には、立春から3月初旬までの「春の雨」と区別されるようです。

スポンサーリンク

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
記事URLをコピーしました