読書逍遥第197回 『細胞』(上・下) (その15)ジッダールタ・ムカジー著
冨田鋼一郎
有秋小春
私たちはどこから来たのか、私たちは何者かーーはるか昔の祖先に尋ねてみよう。
○アウストラロピテクス・アファレンシス「ルーシー 」 330万年前木から落ちて人類史のスターに
○ホモ・エルガステル「トゥルカナ・ボーイ」 160万年前
○ホモ・サピエンス「ミトコンドリア・イヴ」 20万年前
○「ドマニシ2号」 サピエンス以前にアフリカを旅立ったヒト
○「ワセ1号」 4代前にネアンデルタール人の祖先を持つサピエンス
○「チェダーマン」 1万年前の「イギリス人」は青い瞳に黒い肌
○ホモ・サピエンス「エッツィ(アイスマン)」 アルプス山中で発見された5千年以上前のミイラ
絶滅種からホモ・サピエンスまで、人類の進化史に大きな足跡を残した15人。
最新の古生物学、遺伝学の成果や精巧な復元像によって、彼らの在りし日の姿が生き生きと蘇る。
たんなる科学的知識の羅列ではなく、祖先一人ひとりの人生を追体験できるかのような物語を、ヨーロッパの権威が卓越した筆致で綴る