読書逍遥

読書逍遥第442回『ありえない138億年史』宇宙誕生と私たちを結ぶビッグヒストリー (その2) ウォルター・アルバレス著

冨田鋼一郎

『ありえない138億年史』宇宙誕生と私たちを結ぶビッグヒストリー (その2) ウォルター・アルバレス著

原題 A MOST IMPROBABLE JOURNEY
A Big History of Our Planet and Ourselfs

(全く新しい視点)
人間の体を生命の歴史が記録されたものと考える

我々が見慣れている生命系統図は、5億年前のカンブリア紀の生命大爆発から連綿と枝分かれして、最後にヒトが登場した表

しかし、この系統図はヒトの登場を表してはいるが、ヒトの体に組み込まれてきた部位や機能の進化のプロセスまで理解するには適当ではない

46億年におよぶ地球の歴史との対比で、ヒトの体がどのように成り立ってきたかの理解に資する表を見つけた

探索ツールの進化
19世紀地質学 岩石中の化石 
20世紀末 DNA遺伝情報

「ヒトの体は、数十億年にわたり加筆・訂正が繰り返された文書とみることができる」

脊椎、目、手足、顎、哺乳類、二足歩行、脳、

人間の「舌」 役割りの増加
哺乳類の舌は、口の中で食べ物を動かして、噛みやすくするための道具 味覚器官

コミュニケーションの道具として人の言葉がいつ生まれたかは未だに大きな謎
英語で「舌」tongueは、言語の意味を持つ

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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