読書逍遥第490回『ルネサンスとは何であったのか』(その11) 塩野七生著
冨田鋼一郎
有秋小春
原題 A MOST IMPROBABLE JOURNEY
A Big History of Our Planet and Ourselfs
著者は6500万年前の恐竜絶滅の証拠を「隕石衝突説」として実証した地質学者
6600万年前 白亜紀の第三紀の区切り 地球上の動植物の半数が巨大隕石で絶滅した 1991 ユカタン半島ミンプラルでクレーター跡発見
「斉一説」への挑戦
1830年代 チャールズ・ライエルが「地球の過去の変化は少しずつゆっくりと進んだ」と主張した
ビッグヒストリーの四つの領域
宇宙、地球、生命、人間
自然科学と人文・社会科学の総合で迫る
二つの相矛盾する考え方
・宇宙的な観点から見れば、私たち人間は、取るに足らない存在に過ぎない
・人間の観点から見れば、私たち人間は宇宙の歴史を受け継いでいる
1915アインシュタイン一般相対性理論発表
1917 ウィルソン山天文台
ロサンゼルス上空 特異な気温逆転層(高度上昇に伴い気温上昇する)のため宇宙観測に適す
1919 ハッブル=ハマソン宇宙膨張説
帰結としてビッグバンの考え方
→宇宙には年齢があり、歴史がある!
宇宙の歴史の測定
・1920年代 宇宙距離梯子で20億年だと
・1930年代 鉱物放射性崩壊による地球年齢測定で16〜30億年だと
・1960年代 望遠鏡改良で100億年だと
・現在 宇宙誕生から38万年五に放射された宇宙マイクロ波背景放射と呼ばれる電磁波観測により138億年だと
「クロノズーム」開発(CronoZoom.com)
ビッグバンから現在までのどの時間にもズーム可能な歴史年表を活用できる