読書逍遥第268回『嵯峨散歩、仙台・石巻』(その7) 司馬遼太郎著
冨田鋼一郎
有秋小春
優れた岩波茂雄の評伝だった
岩波茂雄の座右の銘は「白鶴高飛不遂群」
《白鳥高く飛び、群れをなさず》
「白鶴高飛不遂群」は、小林勇著『惜櫟荘主人 一つの岩波茂雄伝』のカバーに埋め込まれている
石破茂首相の座右の銘「鷙鳥不群(しちょうふぐん)」だと新聞に出ていた
「鷙鳥不群」
鷲のような鳥は群れずに行動するとの意味だ。
「鷙鳥不群」も「白鶴高飛不遂群」も群れずに孤高を保つという意味
岩波茂雄の生き方は、この銘に相応しいものだった
では、我々の首相の方はどうだろう