読書逍遥

読書逍遥第422回『ロードス島攻防記』(その1) 塩野七生著

冨田鋼一郎

『ロードス島攻防記』(その1) 塩野七生著

これまで時代を画する大きな戦いを扱う1453年 『コンスタンチノープルの陥落』
1571年 『レパントの海戦』
の二冊を読んできた

その118年の間に挟まれる「ロードス島の攻防」(1522年)も、それらに匹敵する戦闘だった

著者は、熾烈なイスラム世界とキリスト教世界の衝突を通して、大きな時代の転換を考えさせる三部作を作った

①1453年 『コンスタンチノープルの陥落』

②1522年 『ロードス島攻防記』

③1571 年 『レパントの海戦』

中間に位置するロードス島の攻防とはどのような意味合いを持つものか

主人公たち
オスマントルコ大帝スレイマン(当時28歳)一世と聖ヨハネ騎士団の3人の士官候補生(ガデット)

史実を知ることで、マルタ、クレタ、ロードス、キプロスなど地中海の主な島々の位置関係がはっきり頭に入ってきた

表紙は、ロードス島のロードス市の城壁内に立て篭もる聖ヨハネ騎士団居住民と攻め込むイスラム軍

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冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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