読書逍遥第254回『北のまほろば』街道をゆく(その3) 司馬遼太郎著
冨田鋼一郎
有秋小春
① 1571年の海戦前夜
地中海の通商で生きるヴェネツィア共和国にとって海外基地のもつ意味は大きい
コルフ島 海の玄関口
ザンテ島 開かれた島
クレタ島 最重要の基地
キプロス島 塩・葡萄酒・綿花の産地
コンスタンチノープル 居住地
1790年、トルコからのキプロス島”返還”要求を拒否したヴェネツィアの対応
対トルコ連合艦隊の結成に動く
十字軍精神をあおり、ローマ法王ピオ五世を担ぎ出し、法王主導でスペイン王フェリペ二世を説得
いまキプロス島はトルコ支配の北キプロスと西欧側のキプロスに二分されている
この対立は今に始まったことではない
[ヴェネツィアの小回りのきく軍事用ガレー船と改良型のガレアッツァ]