読書逍遥

読書逍遥第414回『レパントの海戦』塩野七生著 (その1)

冨田鋼一郎

『レパントの海戦』塩野七生著 (その1)

西暦1571年、スペイン王フェリペ二世の率いる西欧連合艦隊は、無敵トルコをついに破った

1453年、コンスタンチノープルの攻略から118年にして、トルコの地中海世界制覇の野望は消えた
と同時に、海洋国家ヴェネツィアにも、また歴史の主要舞台だった地中海にも、落日の陽が差し始めようとしていた

 1341-50 黒死病パンデミック
 1453 コンスタンチノープルの陥落
 1571 レパントの海戦

中世封建制からルネサンスへの胎動が始まる頃の大きな出来事

14世紀から16世紀にかけて、世界史の舞台は、地中海から西欧・新世界へとゆっくり移動していく

1571年のレパントの海戦は、
○地中海が歴史の舞台でありつづけた長い時代の最後を飾った戦闘であり、
同時に、
○ガレー船が主人公をつとめた最後の大海戦にもなった

レパントの海戦は
①血を流さない戦争
②血を流す政治
③血を流さない戦後
の段階を経て終わった

その内容とは?

ちなみにセルバンテス(1547-1616)はレパントの海戦に参加し、左腕を負傷した

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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