読書逍遥第247回 『街道をゆく 中国・びんのみち』(その1)司馬遼太郎著
冨田鋼一郎
有秋小春
塩野七生氏を頼りにして古代ローマの街道の歴史を辿っていると、世界の道を扱う本書が気になってきた
@@@@
人間の文明をつくり出したのは、例外なく道であった。
アレクサンダー帝国を出現させたのは、アレクサンダーがたどった東征の長い道のりであったし、ローマを生んだのも、すべてがそこへ通じる「道」だった。
東西の文明を交流させたのは、絹の道、シルクロードであり、その道は同時に、仏教を運んだ宗教の足跡でもあったわけである。
このように、道の果たした役割を挙げていけばきりがない。
本書で採りあげた道の数々
サハラ砂漠トアレグ族
洞庭湖陶淵明
コロンブス新世界への航路
タッシリナジェール牛の壁画
アレキサンダーの東征
人類最初大航海イースター島
ヒマラヤ麓シッキムネパール
ブッダロード宗教の伝播円仁
マルコポーロ東方見聞録
芭蕉の歌枕の旅
ケルト(ガリア)人の軌跡
パウロ二万キロの伝道
「これ玉関の情」万里の長城
シナイ彷徨モーゼ出エジプト
カルタゴハンニバルの挑戦
マンゴパークニジェール探検
フォスターケンタッキー我家
ソロモンシバの女王マリブ