読書逍遥

読書逍遥第395回『コンスタンチノープルの陥落』(その2) 塩野七生著

冨田鋼一郎

『コンスタンチノープルの陥落』(その2) 塩野七生著

 1453年 コンスタンチノープルの陥落

表紙の絵は、城壁に囲まれた三角形のコンスタンチノープル(ビザンチン帝国の最後の拠点)のオスマントルコスルタン勢に陸海両面から攻められる場面が描かれている

左上がボスホラス海峡、左右の三角二等辺は金角湾(ゴールデンホーン)とマルマラ海

金角湾の突端にある橋がガラタ橋

ガラタ橋を北に渡るとこれも城壁に囲まれたジェノヴァの商館・居留区

敵味方の多くの大型帆船、ガレー船が浮かぶ
スルタンの天幕を張った軍隊が北西側をとり囲む

城壁に向かって大砲が据えられる

(当時の主要な商業ルート)
黒海ーマルマラ海ーエーゲ海ーイオニア海ーアドリア海ーティレニア海ージェノヴァとヴェネツィア

民族、宗教、文化の対立

長い歴史を刻んだガラタ橋の欄干に佇んで、モスクの尖塔(ミナレット)に串刺しされていく落日を眺めてみたい

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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