鬼子母神境内に樹齢600年余の大銀杏がある
時雨のような小雨の中をギンナン拾いをしている人がいる
⭕️世にふるもさらに時雨のやどりかな 宗祗
「降りみ降らずみ定めなき」、さっと降ってきては、また去ってゆく時雨
戦国乱世時の連歌師が身をもって体感した無常感
「ふる」は、「降る」「経る」に掛ける
人がこの世に生きる時間は、時雨のやどりのようにはかなく短い
⭕️世にふるもさらに宗祗のやどりかな 芭蕉
中世の戦乱の世を旅人・詩人として生きた宗祇の感慨を、近世の太平の現実のもとで反芻した芭蕉
[宗祇と芭蕉]
時空を越えて、同じ道を歩む者同士の交響
ABOUT ME
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。
各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。
著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)