読書逍遥第375回 イタリア『永遠の美の光芒』1986刊行
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イタリア『永遠の美の光芒』1986刊行
「世界 知の旅」シリーズ5
責任編集 森本哲郎
世界を旅する時、必携のガイドブック
見るだけの旅から、共感する旅へ
旅を深める新しいガイド
(まえがき)
私たちのまわりには、イタリアが満ち溢れている。さまざまな商品のデザイン、ファッション、料理、、、美術全集を開けばページの多くをルネサンスのイタリア絵画が占め、オペラといえばイタリアである。戦後の日本ではイタリア映画が全盛だった。
イタリアはヨーロッパの”原点”である。すべての道がローマへ通じていたように、ヨーロッパの歴史も古代ローマへとつながっているのだ。
とすれば、イタリアを知ることなくしてヨーロッパは理解できないといってもいいであろう。イタリアはヨーロッパ文化を解く”鍵”なのである。
それだけに、イタリアを旅するのは愉しく、同時に、むずかしい。あまりにも見るものが多く、聞くものが多く、訪ねる場所が多いからだ。私はイタリアでいつも途方に暮れる。
そうしたイタリアを少しでも実感にできるように私は本書を編んだ。巻頭で大いに語っていただいた塩野七生さんの「わが心のイタリア」をこよない案内として、心ゆくばかりこの国を旅していただけたらと思う。
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「塩野七生」
イタリアには全世界の文化財の40%があるんです。しかもそれがいろいろな町に散在している。
例をルネサンスにとってみますと、
ローマのバチカン宮殿のシスティーナ礼拝堂、ラファエロの間、絵画館ピナコテーカ
フィレンツェウフィツィ美術館
ミラノサンタ・マリア・デレ・グラツィエ教会ダ・ヴィンチの最後の晩餐
スフォルツァ城美術館ミケランジェロのロンダニーニのピエタ
聖地アッシジ サン・フランチェスコ教会のジオットのフレスコ画、、
☆☆
(古典的名著アンソロジー)
ゲーテイタリア紀行、ダンテ神曲、デカメロン、ダ・ヴィンチ、マキャヴェリ、ミケランジェロ、フェリーニ、、
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