読書逍遥

読書逍遥第374回 ギリシャ『神々とエーゲ海の誘惑』1987刊行

冨田鋼一郎

ギリシャ『神々とエーゲ海の誘惑』1987刊行

「世界 知の旅」シリーズ1
責任編集 森本哲郎

世界を旅する時、必携のガイドブック

見るだけの旅から、共感する旅へ
旅を深める新しいガイド

(まえがき)
ギリシャは、私たち日本人にとって、まさしく奇しき因縁で結ばれている国といえるのではなかろうか。
というのは、戦後の日本は、知らずのうちに古代ギリシャを基本とし、その文化に深く浸されているからである。

第一にデモクラシー。これは古代アテネ生み出した政治理念である。
第二に経済。古代ギリシャ人は類まれな商売上手だった。
第三にスポーツ。日本の町に必ず見られるスタジアムはギリシャ語に由来する。
そればかりか、オーケストラも、コーラスも、みなギリシャ人がつくり出したものだし、エロスは古代ギリシャの愛の神である。エネルギーも、ポリスも、スパルタ教育も、全てそうだ。

とすれば、私たちはもっとギリシャを知らなくてはならない。二千年後の現在にまで、素晴らしい光芒を放っているギリシャ文化を。

そう思いつつ、私は本を編んだ。

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著者の撮った玄人はだしの写真とキャプション

「世界の古都アテネの象徴、パルテノンの列柱。死せる神々と永遠の天才の栄光を青空に向かって高らかに歌いあげた、といわれる」

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(古典的名著アンソロジー)
ギリシャ神話、ホメーロス、ヘシオドス、プラトン、アリストテレス、ソポクレス、バイロン、シュリーマン

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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