読書逍遥第257回『図書館には人がいないほうがいい』(その3) 内田樹著
冨田鋼一郎
有秋小春
著者は、比較文化比較文学の芳賀徹先生の教え子
20世紀が「石油の世紀」だとすれば、
21世紀は「水の世紀」だという
水循環、偏在(過剰と不足)、生活水、酒造り、産業水、農業灌漑用水、汚染と清浄化、清潔と汚染、バーチャル・ウォーター、水メジャー、海水淡水化、ローマ風呂、コレラと公衆衛生、経口補水液、江戸の上下水道、水紛争、宗教と水、神聖な水と汚濁の水、鷗外の手拭、北里柴三郎の風呂など
生きるための最も基本的な物質、「水」をめぐる広範な話題を
非常に学際的な「水文学(hydrology)」は、比較文化で採り上げる格好のテーマだ