作品・本・人物紹介

早稲田大学会津八一記念博物館の大作「明暗」

冨田鋼一郎
[入り口に掲げられた会津八一像]

この博物館は、早稲田大キャンパスにある大隈重信像の脇にある

大観・観山合作「明暗」

横山大観(1868~1958)
下村観山(1873~1930)

観山が金泥部分の「明」を、大観が墨で「暗」の部分を描いた。

1階から2階への石造りの階段踊り場の壁に掲げられた大きな「明暗」

紙 墨・金銀泥
直径445.0cm
紙継を用いず大きな1枚の手漉き紙に描かれた。岡大紙(おかふとがみ)と命名されたこの紙は、福井の岩野平三郎が3、40名の男女を駆り集めて漉きあげた

正面入り口でまず下半分の暗い闇が目に入ってくる
さらにホールを歩み、階段登り口に近づくと、上半分の明るい日の出を仰ぐようになる

この作品は写真撮影可なので、断って写した

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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