新聞やテレビ
冨田鋼一郎
有秋小春
『おじいちゃんの里帰り』2011 映画
いつの世でも人間は、移動・移住に明けくれてきた
地図もなく、確かな情報がないなかを苦労して移動を重ねてきた昔の人々の気持ちとはどんなものなのか
移民が多く住む社会の実態を知りたい
移民受け入れ先進国、ドイツはどうなのか
先日「大家族犯罪」に苦しむドイツの様子が新聞に紹介された
今日の映画はその延長にある
(あらすじ)
1960年代にトルコからドイツへ移住し50年
今や孫もいる大家族のおじいちゃんは、反対する家族を全員連れてトルコへ帰ることにする
トルコ系ドイツ人の監督がえがくコメディー映画
トルコを故郷としている世代と、ドイツで生まれた育った世代、それぞれで異なる思い
最後に、メルケル首相が主催するドイツに貢献した移民感謝デイ
急逝したおじいちゃんのピンチヒッターとして6歳の孫息子がスピーチ台に立つ
この子はドイツ生まれ、トルコ人の父(おじいちゃんの子)とドイツ人の母を持ち、自分のアイデンティティに悩む
「労働者を受け入れたのに、来たのは人間だった」