読書逍遥第159回 『そして文明は歩む』(その3)1980森本哲郎著
冨田鋼一郎
有秋小春
語学学習は蘭語から英語へ 安政から文久
江戸後期幕末維新を生き、深く思索をめぐらし、激しく行動する知識人たち(本書に登場する)
林子平
頼山陽
間宮林蔵
高島秋帆
江川英龍
松崎慊堂
高野長英
小関三英
富田鉄之介
菅江真澄
佐久間象山
西周
津田真道
福沢諭吉
成島柳北
山田美妙
高橋是清
草創期の国家建設
「日本」を育てていく意識
旧幕洋学者群
藩ごとに選抜され全国から集まる青年たち
文明開化の世で、文彦の自らに課したもの 「国語の統一」
「今我国の文学に就きて、最大の欠点とするは、日本文典の全備せる者なきなり。是なきはひとり我国文学の基礎立たざるのみならず、外国に対するも真に外聞悪しき事なり」
「一国の国語は、外に対しては、一民族たることを証し、内にしては、同胞一体なる公儀感覚を固結せしめるものにて、すなわち、国語の統一は、独立たる基礎にして、独立たる標識なり」
日本の言文一致の文章を確立したのは漱石といわれる