読書逍遥

読書逍遥第357回『言葉の海へ』(その2) 高田宏著

冨田鋼一郎

『言葉の海へ』(その2) 高田宏著

語学学習は蘭語から英語へ 安政から文久

江戸後期幕末維新を生き、深く思索をめぐらし、激しく行動する知識人たち(本書に登場する)

林子平
頼山陽
間宮林蔵
高島秋帆
江川英龍
松崎慊堂
高野長英
小関三英
富田鉄之介
菅江真澄
佐久間象山
西周
津田真道
福沢諭吉
成島柳北
山田美妙
高橋是清

草創期の国家建設
「日本」を育てていく意識
旧幕洋学者群
藩ごとに選抜され全国から集まる青年たち

文明開化の世で、文彦の自らに課したもの 「国語の統一」

「今我国の文学に就きて、最大の欠点とするは、日本文典の全備せる者なきなり。是なきはひとり我国文学の基礎立たざるのみならず、外国に対するも真に外聞悪しき事なり」

「一国の国語は、外に対しては、一民族たることを証し、内にしては、同胞一体なる公儀感覚を固結せしめるものにて、すなわち、国語の統一は、独立たる基礎にして、独立たる標識なり」

日本の言文一致の文章を確立したのは漱石といわれる

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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