第33回 中野孝次さんと加島祥造さんの本
冨田鋼一郎
有秋小春
ポルトガル中部のコインブラは、イタリア北部のボローニャと並び、古色蒼然とした地名だ
大学町と聞くと、キャンパスを散策したくなる。知識の探索、思索、創意工夫など人間の営為の結晶が積み重なっているように思うから。
ポルトガル中部の「コインブラ大学」もその一つ
ここはリスボンよりずいぶん北にあり、著者の旅のルートではないため、記述だけに終わる
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コインブラ大学はヨーロッパでも最古の大学の一つである。美しさは(リスボンを流れる)テージョ川以上といわれる。モンデーゴ川に沿った丘陵上に街があり、大学もまた河畔から遠くない。
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13世紀に設立されたポルトガル最古の大学である。ポルトガル屈指の名門国立大学とされる。大学が街の中心とみなされ、黒いマントを着たコインブラ大学の学生が行き交う。