読書逍遥

読書逍遥第338回『南蛮の道』(その10) 司馬遼太郎著

冨田鋼一郎

『南蛮の道』(その10) 司馬遼太郎著

ポルトガル中部のコインブラは、イタリア北部のボローニャと並び、古色蒼然とした地名だ

大学町と聞くと、キャンパスを散策したくなる。知識の探索、思索、創意工夫など人間の営為の結晶が積み重なっているように思うから。

ポルトガル中部の「コインブラ大学」もその一つ

ここはリスボンよりずいぶん北にあり、著者の旅のルートではないため、記述だけに終わる

☆☆☆

コインブラ大学はヨーロッパでも最古の大学の一つである。美しさは(リスボンを流れる)テージョ川以上といわれる。モンデーゴ川に沿った丘陵上に街があり、大学もまた河畔から遠くない。

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13世紀に設立されたポルトガル最古の大学である。ポルトガル屈指の名門国立大学とされる。大学が街の中心とみなされ、黒いマントを着たコインブラ大学の学生が行き交う。

「コインブラ」
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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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