ビル・ゲイツインタビュー 2025.2.4朝日
冨田鋼一郎
有秋小春
親父の遺した短歌でその晩年を辿っている
どのページの歌をみても、面影、息遣いを感じる
びっしりと短歌が書かれた便箋を手渡されたときに、どうして感想を伝えることが出来なかったのか
悔やんでももう後のまつり!
2週間で便箋一枚に歌が埋まる(最初は鉛筆で、途中1988年からワープロになる)
毎日一首のペースを50年も続けたことに驚き
75歳当時の1990年からいくつか
○昭和の世もひばりも戻らず時代とう
大きうねりに年逝かんとす
(1990.1)
○「輝かしき日本の世紀」夢見つつ
年のあけぼの国旗をたつる
(1990.1)
○ほつほつと梅咲き初めて暖かき
きさらぎ八日生まれ日また来
(1990.2)
○七十五年生かされつづけ休むなき
鼓動の数の三十億回とは
(1990.4)
○銀行を罷めて十七年染みつきし
猜疑の心も薄れつつ老ゆ
(1990.6)
○使いたる鉛筆まとめて削りおき
今日の終わりの筆箱を閉ず
(1990.6)