読書逍遥第121回 『文化がヒトを進化させた』ジョセフ・ヘンリック著
冨田鋼一郎
有秋小春
今回は、ハーグのマウリッツハウス美術館にある小ぶりな「真珠の耳飾りの少女」
金属や陶磁器などの光沢の虜になっていたフェルメールが、室内の背景を描かず少女だけの絵に込めたものは?
観る者は、振り返りながらこちらを見つめる少女の眼(まなこ)に惹きつけられてしまう
真珠のイヤリングは一瞥するだけになりがちだ
真珠に映る照り返しをアップして探ってみる
真珠に着目した驚くべき指摘に、はたと膝をうつ
ターバンのデルフト・ブルーも印象的