日々思うこと

東畑開人氏「特別扱いの逆説」

冨田鋼一郎

「教室から社会へ、皆を豊かにする「特別扱いの逆説」 

2025年3月20日 朝日

いま学級崩壊状態の教室が多い。それで先生方は大変苦労している。
この記事のような「信頼の総和を大きくする掛け算」の気持ちで教室に臨む力量を持っている先生はどれだけいるのか。

河合隼雄さんも、このような教室をコントロールする幼稚園の先生の心に残るエピソードを紹介していた。

生徒も教師も大変な時代だ。

☆☆☆

「特別扱い」とは特別なニーズがある人に特別になされるケアである。
それはもちろん、有限のリソースを一匹に割り当てることなのに、なぜか百匹全体のケアを向上させる。
ケアとは資源からの引き算ではなく、信頼の総和を大きくする掛け算なのである。

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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