読書逍遥

読書逍遥第599回『世界のなかの日本』(その1) 司馬遼太郎著

冨田鋼一郎

『世界のなかの日本』(その1) 司馬遼太郎著

[オランダからの刺激]

1581スペインからの独立戦争
1600ウィリアム・アダムス(三浦庵人)大分臼杵湾漂着
当時オランダ人口150万人
ケンペル1551-1616日本誌ドイツ人
レンブラント1606-1669
ライデン大学 小石畳の道
シーボルト1796-1866ドイツ人
漆器ジャパン 陶器チャイナ
コバルトブルーの魅力

ケンペル『日本誌』1801年に日本語訳
 「鎖国」の言葉がはじめて登場
→それまで日本人は自分達が鎖国のなかにいるのは気づかなかった

鎖国の功罪について
・日本はいい
・外国の影響がすぐには入らない
・日本には何も欠けている物がない、全てがあるから鎖国はいい
・戦争がない
・日本独特文化 連歌俳諧歌舞伎浄瑠璃

産業革命に立ち遅れ 自然科学 医学

鎖国が良かったのか悪かったのか、というテーゼの立て方は、非常に無理があります

過去にあった事態を、それも270年続いた事態を、ただ一点でよかったか悪かったかということでしょう

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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