日々思うこと

『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』

冨田鋼一郎

『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』
何のために論文を書くのか
阿部幸大著
書評2025.3.8

本を書き出しているので、こんな表題が目に止まった 手にとってみたい

アカデミック・ライティングのあり方を問う

一般にとって学術論文(ジャーナル)は、無味乾燥で味気ないものだから敬遠しがちだ

・いきなり重箱の隅に入って論を進めるひとりよがり
・領域をどんどん狭くしていくため、他分野の研究者(一般の読者)とは言葉が通じなくなる
・世間と隔絶した世界を「ジャーナル世界」と呼ぶ
・仲間うちだけでは言葉が通じるので和気藹々、逆に外とは会話が成り立たないので疎遠になり、学際的な交流は敬遠される

「研究者よ、あなた方は自らが書くことで、世界や人生とどう繋げるのか?」

欠けているのは、「自分(生き様)を語る」姿勢ではないか

スポンサーリンク

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
記事URLをコピーしました