日々思うこと

大船渡の大火事に想う

冨田鋼一郎

東北の地図を開く 北から宮古、釜石、大船渡、陸前高田、気仙沼と三陸海岸が続く

火が収まるどころか、勢いが強くなっている 雪雨が頼りの恐ろしくて心配だ
相模原市、上田市でも山林が燃えたという

素早く各地から支援の手が届く ヘリで上空から水を撒く AIの時代なのに不謹慎なようだが、江戸のめ組の火消し隊のときとあまり変わっていない 
明暦・明和・文化の大火は、江戸を焼き尽くした

来週東日本大震災から14年、能登半島の人々と同じく大船渡はダブルの試練となった

あのときも、事故のあった原発のうえから水を撒くヘリが飛んだ
「ベント、ベント」と知らない言葉も飛びかった

1ヶ月前にロサンゼルスで同じような光景を見たばかり
1年半前には、ハワイマウイ島のラハイナの町が消失した
アテネ、オーストラリア、イベリア半島、カナリア諸島でも災害に見舞われた
強風に煽られ、洪水におそわれたり、消防が追いつかない

大規模火災はコミュニティ自体を失ってしまう

地球上の陸地はどこも発火し易くなった
原因は乾燥や風だけではないのではないか

気候変動危機での高まりで、長期に安定しているはずの大気中の酸素濃度が高まっている(発火しやすくなる)ということはないのか

われわれは二酸化炭素濃度の高まりを’悪’と捉え、これを抑制することばかり考えているが、酸素濃度の変動についてもっと意を払う必要はないのか

[気温上昇→活発化する光合成→酸素供給上昇→大規模火災頻発]

こんな単純なものではないだろうが、研究してもらいたい

地球上のあらゆる生物は、人智を超える絶妙なバランスののもとで生かされている

先日『ブルーオーシャン』という本で、’海というエンジン’という発想を知った

海から見る地球のダイナミズム!
海は地球を駆動するエンジン!
海中の塩分濃度も大きな役割を果たしているそうだ

これから地球物理学はますます脚光を浴びるだろう
世界中の大規模火災頻発についても新しい知見を活かしてほしい

素人の見当違いだといいが、、、

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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