父の残した膨大な短歌ファイルを繰る(その10)
冨田鋼一郎
有秋小春
2.25の天声人語記事から思うこと
1985年、終戦40年に当時の西ドイツ連邦議会でのヴァイツゼッカー(1920-2015)の発言
「過去に目を閉ざす者は、結局のところ現在にも盲目になります」
「若い人たちにお願いしたい。他の人々に対する敵意や憎悪に駆り立てられることのないようにしていただきたい。敵対するのではなく、互いに手をとりあって、生きていくことを学んでほしい。我々政治家にもこのことを肝に銘じさせてくれる諸君であって欲しい。、、」
2025年、あれから40年経った(今年はさらに終戦80年になる)
40年とは世代が交代する期間
80年とは2世代が交代する期間
過去と未来の双方について、熟慮することは無意味なことではない
‘都合の悪いことに目を閉ざす’
‘検証を疎かにし、過去に学ぼうとしない’
この過去を熟慮しない姿勢がどれほど社会の健全性向上を阻害してきたことか
ワイツゼッカーの発言を読み返す
『新版 荒れ野の40年―ヴァイツゼッカー大統領ドイツ終戦40周年記念演説』(永井清彦 訳/解説・岩波ブックレット ・2009年)