読書逍遥第395回『コンスタンチノープルの陥落』(その2) 塩野七生著
冨田鋼一郎
有秋小春
(カバー裏)
資源も富もない、小さな都市国家ローマは「衆知を集める」という共和制の利点をフルに活用することによって、地中海世界を制覇する。
しかし、勝者となったローマも「制度疲労」だけは避けることができなかった。
この危機を乗り越えるべく、不世出の指導者、カエサルが採った帝国方式とはーー国家盛衰の法則を探りつつ、今日の日本を考える著者渾身の1冊