日々思うこと

ジミー・カーターの国葬

冨田鋼一郎

39代アメリカ合衆国大統領(1977-1980)
イランアメリカ大使館人質事件への対応の不味さで大統領選でレーガンに大差で敗れた 

当時は凡庸な大統領との表記だったが、40数年にわたる長い退任後の公的な働きで再評価されてきた

バイデン大統領の弔辞
「ジミー・カーターは正しく物事を行い、慈悲を愛し、謙虚に歩んだ」

100年の生涯!
人物の評価はかくも大きく振れる

カーター氏のジョージア州自宅は、「ジミー・カーター国立歴史公園」の一部として将来、一般公開される予定だ。アメリカの良き伝統になっている

2022年9月19日、エリザベス女王の国葬を思い出す

☆☆☆☆
2025年1月9日 毎日新聞
カーター元米大統領を国葬で追悼、業績たたえる 大統領経験者5人並ぶ

 2024年12月29日に100歳で死去したジミー・カーター元米大統領(民主党)の国葬が9日、首都ワシントンのワシントン大聖堂で執り行われた。バイデン大統領(民主党)や今月20日に就任するトランプ次期大統領(共和党)をはじめ国内外の要人が参列し、第39代大統領の功績をたたえ、死を悼んだ。

 カーター氏のひつぎは9日午前、前々日から安置されていた連邦議会議事堂からワシントン大聖堂へ移送された。弔辞に立ったバイデン氏は、カーター氏の最大の特徴は「人格」であったと強調し、「ジミー・カーターは正しく物事を行い、慈悲を愛し、謙虚に歩んだ」などとたたえた。バイデン氏は、カーター氏が大統領選への立候補を表明した際にいち早く支持を表明した上院議員の一人であり、親交の深さから家族の依頼で弔辞を述べた。

 このほか、カーター氏と関係が深かった故人2人が生前に準備していたカーター氏への弔辞が、その家族によって読み上げられた。1976年大統領選でカーター氏と争って敗れたものの、その後家族ぐるみで友人となったフォード元大統領(共和党)と、カーター政権を支えたモンデール元副大統領(民主党)だ。

 国葬の後、カーター氏の遺体は故郷の南部ジョージア州の自宅に戻った。米CNNによると、23年に96歳で死去したロザリン夫人の隣に埋葬されたという。カーター氏の自宅は、「ジミー・カーター国立歴史公園」の一部として将来、一般公開される予定だ。

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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