驚くべきことだが、蕪村が安永七年(1778)に賛!
時代が丸300年も離れた画人のコラボ!
蕪村は宗丹(周文の弟子)の山水画を手に入れて、余白に自ら題と七言絶句の賛を付けた
室町時代の小栗宗丹(おぐりそうたん)と江戸中期の与謝蕪村とどのような接点が?
同じようなコラボの例は、雪村の描いた「寒山拾得図」がある
どちらも蕪村の安永7年(1778)の賛である
蕪村は生涯を通して多くの漢画を目にして、模写により画風の習得に努めているので、見せてもらうだけでなく、自ら入手するチャンスもあったのだろう
ABOUT ME
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。
各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。
著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)