クリスマスローズの花
冨田鋼一郎
有秋小春
(2025年幕開けに傍観者のつぶやき)
日米経済摩擦はこの段階まで来たのかと感慨深い
戦後の日本経済は富士登山のように、高みにまで登り詰めて、急な下り坂を駆け下りてきた
千年以上の長い文化と伝統のある日本
・戦後復興期 朝鮮特需 西側の一員 東への盾
・高度成長期 貿易摩擦 黒字摩擦
・バブル期 対米直接投資 不動産取得
・失われた30年 日本の凋落
歴史の中では、日本は、カルタゴやポルトガルのような線香花火に見える
どの時代でもそこに生きる人にとっては時代のうねりに抗することはできない
今回の日本製鉄の事案は、日本復活の象徴と捉えるのは間違いだろう
買収阻止に動いたアメリカ。世界を牽引してきた戦後自由経済の理念を自ら放棄し、リーダーの座を降りようとしていると受けとめる
100年前にイギリスにとって代わったパックスアメリカーナが揺らいでいる
中国はこれをみて、どのように動くのだろうだろう
漱石さん風に言えば、結局のところ、われわれの世代の日本人は、軍隊経験こそしなかったが、ただ峻険な山を登って降りてきた困憊した者、といえばすむ
○ 寒山詩
人生百に満たざるに常に千載の憂いを懐く
我々に続く世代は、どのように自らの生涯を総括するのだろう