蕪村は、芭蕉の風雅を強く求める気持ちはあるが、我がものとできない鬱屈とした思いの中でたたずんでしまう
令和7年の年始ににあたり、去年を振り返ると、こんな蕪村句を思い出す
昨年はじめに自らに課した課題(本を出すこと!)を果たすことができずに、そのまま年越しとなってしまった
忘れていたわけでもなく、怠っていたわけでもない
日々俳諧鑑賞に明け暮れて、楽しい時期が終わってしまうのが名残り惜しい、という気持ちが、執筆を遅らせた理由だ(と言い訳している)
そうはいっても時間には限りがある いずれは形に残して、思い切らねばならない
○去年今年(こぞことし)つらぬく呆(ぼう)のようなもの
有秋(虚子句の剽窃)
虚子の”棒のよう”に”今年こそは”と決意を新たにする!
ABOUT ME
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。
各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。
著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)